農業革命 agricultural revolution 2005 9 24
「郵政改革、待ったなし」と聞きますが、
実は、それ以上に急がなければならない改革があります。
「農政改革、待ったなし」です。
私の故郷の農村では、60歳を超えていても、若手と呼ばれています。
隣の村でも、同じような状況です。
これが、何を意味するか、わかっているのでしょうか。
わかっていれば、あわてているはずです。
あわてていないとすれば、現状を知らないか、
現状維持を望んでいる守旧派です。
今の自民党は、どちらなのか。
おそらく、自民党議員の大部分は、改革には反対の「守旧派」でしょう。
農業革命 agricultural revolution 2004 10 14
ハイテク王国と言われる日本。
しかし、日本の農業は、基本的に、江戸時代と変わりません。
「農民は、生かさず、殺さず」。
日本の企業は、中小企業が多いですが、
日本の農業は、零細農家ばかりです。
どこの農家も、零細農家ばかりなのに、
どこの農家も、耕運機、田植機、稲刈り機を買い揃えています。
こういう農業用の機械は、合計すれば、高級自動車が買えるほどの高価な値段です。
素人は、こう考えるでしょう。
「そんなに高い機械ならば、
3軒から5軒ぐらいの農家で、共同で買って、順番に使えばいい」。
しかし、現実は、そうはいかないのです。
農業は、どうしても、天候に左右されます。
だから、田植えの時期も、稲刈りの時期も、ちょうどよい時期となると、
農家にとっては、みんな同じ時期になるのです。
そういうわけで、たとえ農業収入が少なくても、
高価な農業用の機械を買い揃えることになるのです。
しかし、なぜか、農民は不満を言いません。
もしかすると、補助金が、ばらまかれているからかもしれません。
そういうわけで、実感としては、「農民は、生かさず、殺さず」という感じです。
さて、こうした欺瞞の構造は、そう長くありません。
それは、農業従事者の高齢化が、かなり進んでいるからです。